9/11/09

9.11Nine eleven

今日はナインイレブンだ。8年前、ニューヨークのワールドトレーディングセンターが崩壊した日。いろいろ思うところあってか、住宅地をはじめ、街中ではやけに星条旗が目立っていた。
私が私書箱を持っていた郵便局の星条旗は半旗だったから、そこで働く人の誰ががなくなっていたのかもしれない。半旗(旗を上まで上げず途中で止めるというのは軍隊で兵士が亡くなったことのしるし、軍隊式な葬式があることのしるしなのだとなくなった義父が説明してくれたのを思い出す。
8年前の今日、私は朝の8時ごろ日本の友人からの電話で目を覚ました。起きると同時に、夫はシャワーへ向かい、私は友達からの電話をとったのだけれど、とにかくテレビを付けろとその友達は言い続け、テレビをつけたら、おそらく二機目の飛行機が建物に突っ込んでいった瞬間を放送していた。
その後シャワーを浴びてる夫に説明するも理解してもらえず、いつのまにかただ二人でテレビの前に直立していた。その日一日は本当にパニックそのもので、学校に向かった夫は授業のキャンセルを聞いて帰ってきたし、街中は落ち着かずただ騒がしかった。ベトナム戦争にいっていた義父は戦争になるかもしれないからと、大袋の豆から穀物といった食料の買出しをその日一日していた。彼だけはわりと冷静で、国旗を買いに走ったのも近所では彼がさきがけっぽかった。
その日一日のテレビは建物崩壊の模様を繰り返し繰り返し放送していて、理由のはっきりしない不安感にあおられたまま、アメリカがこんなに憎まれていたなんて、とどこにいってもみんなショックを隠しきれない様子だったのを覚えている。戦争になってもならなくても、明日はこの日常がないかもしれないという不安を初めて感じた経験だった。
あれから8年だなんて。信じられない。
いろいろなことがあった8年だった。
個人的にもいろいろあった。
一日一日大事に生きようって、そのとき思ったのに、私はどれだけそれを達成したのだろうって思ったら、ちょっとの感慨と反省があった。