2/15/11

Ponyo(movie)

「ぽにょ」という映画を見た。おなじみの宮崎駿のアニメーション映画。私と同じ世代を生きた日本人なら誰でも知っているアニメーション作家だ。彼の作品、「風の谷のナウシカ」、「天空の城ラピュタ」、「隣のトトロ」、は中でも私のお気に入り。夢があってそれでいてちょっと切ない日本のいいところが描かれている作品だと思う。私がまだ幼かった頃、トラウマになるぐらい切ない思いを私の記憶に残したアニメーションは手塚おさむの「鉄腕アトム」だった。
私たちの世代にとって、その世代に象徴されるアニメーションは大きな意味を持っていて、それは偶然ではなく、ある意図があったのではないかというひらめきが先月のある日私にはあって、大好きだったのに今まで見ていなかった宮崎駿の作品を見始めたのが「ぽにょ」を見てみようと思ったきっかけだった。
お話は魚の女の子が、ある日人間の男の子に助けられたことでその子を好きになり、その子の元へいこうとさまざまな魔法をよみがえらせて、人間になろうとその男の子のもとへ行こうとする金魚のぽにょのお話。魚のぽにょと人間の男の子は住む世界が違うのだという大人の見解がある中で、ぽにょのお父さん、お母さんのはからいによって、男の子がぽにょを本当に好きで、ぽにょが魔法の力を失ってしまっても好きだと、その気持ちが本当ならば男の子のキスによってぽにょは人間になれると教えるのでした。そして最後にはぽにょのちょっと強引なキスで結ばれるというハッピーエンドのお話。

私はこのお話がディズニーのリトルマーメイドからインスピレーションを受けて作られたというメモを見て、人魚姫のお話を思い出した。(リトルマーメイドのお話は見ていないのだけど)ぽにょはもしかしたら、その人魚姫と王子様の間に生まれた子供たちだったらおもしろいなあとひとり想像の世界に飛んでいた私でした。