12/10/10

Mercury retrograde (水星の逆行)

初めて惑星の逆行について学んだのは大学時代の近代科学史論の講義のなかでだった。
プトレマイオス系の天動説からコペルニクスの地動説という思想が生まれる過程に惑星の逆行という現象があったのではないかということについての講義を覚えている。その逆行に見える現象でさえ実は地球から見てそう見えるだけということなのだけれど、天動説では説明しがたいということだった。
それぞれの惑星の軌道を考えてみると、中心の太陽から遠くなればなるほどその惑星の軌道の輪は大きくなる。(ケプラーはさらにその軌道の輪が真円ではなく楕円だと導いたのだ)
地球は365日かけてその軌道を一周するけれど、それぞれの惑星はそれ以下の日数をかけて、もしくはそれ以上の日数をかけて、太陽の周りを一周する。それらを踏まえるとときどき惑星がいかにも逆方向に進んでいくようみえるということだった。
その講義はとても白くて、その講師には今でも感謝を感じるのだけれど、星占い見ていたら、今日から数週間、水星が逆方向に進むんだって。(もちろん目でそう見えるだけ)天文学的には特別なことでもなんでもないのだけれど、占星術的にはコミュニケーションや理解能力に影響が生じやすくなって、精密機器や機械そのものに不具合が現れやすい時期なんだって。そういえば私のPCひとつその頃にクラッシュしてる。
気をつけましょ。

地動説についてもっと思い出そうと調べていて、コペルニクスについてのWiki情報を読んでびっくり。正直なとこ、コペルニクスの地動説、ガリレオとケプラーの法則が頭の中でけっこう混乱していたの。物理の授業ははいろんなことを説明するべく、驚くべきことが多かったコースではあったけれど、私には虹がどのようなメカニズムで生じるかということより、ただきれいと眺めていたい方だったから性にあまり合わなかったみたい。
でも、天文学、占星術はいつも変わらず大好き。でも中世の頃には望遠鏡を所有し空を観察するというけれだけで錬金術師だって思われていたんだそう。そんな興味深いことも今日知ってしまった。ガリレオは当時、地球が動いてるって主張して宗教裁判にかけられたっていうし。きっとそのころ水星が世紀にわたって人の心の中で逆行しつづけていたのかもね。